
6歳男児の双子を育ててる、チクワ(@DaysTikuwa)です。
Twitterでの企画、3000文字チャレンジへの参加2作目になります。今回のテーマはフレグランス。フレグランスというよりはアロマなのですが、手作り石鹸について書きたいと思います。
私は飽きっぽい性格です。趣味を作ろうといろんなことに手を出し飽きては短期間でやめてしまいます。そんな私がずっと続けたいと思っている趣味が手作り石鹸です。
手作り石鹸って聞いたことありますか?私が初めて聞いたのは、高校の家庭科の授業でした。しかも廃油石鹸。心惹かれるものではありませんでした。
そんな私が手作り石鹸に手を出したのはある本との出会いでした。
Contents
「お風呂の愉しみ」との出会い
社会人になって数年、たまたま寄った書店に平積みされていた本が目に入りました。そのタイトルは
「お風呂の愉しみ」
でした。「楽しみ」ではなくて「愉しみ」なのがすごく気になりました。多分、「楽しみ」だったら手に取ってなかった本なんだな。漢字の違いってだけで不思議ですね。
その本を手に取り、しばらく立ち読みをしましたが、これはやばいと思いその本をレジに持っていき、購入しました。手作り石鹸の本というよりは、手作りの石鹸・リン酢・化粧水や歯磨き粉を愛用している筆者の日常の紹介やエッセイのような本でした。レシピはほんの少ししか書かれていませんでしたが、それでも「石鹸って自分で作れるんだ!」という驚きと、私も筆者の前田京子さんのように優雅にお風呂を「愉しみ」たい、と思い、材料をそろえて作ってみることにしたのです。
余談ですが、私のさまざまな趣味の原点が「自分で作れるんだ!」という驚きから来ているように思えます。「作れるんだったら自分でも作ってみたい!」で始める趣味が多いのですが、全てはこの本を読んだときに感じた驚きと感動から来ています。
「お風呂の愉しみ」は発行されたのが1999年と20年も前です。でも今も書店で購入できるようで、私も実際に数年前に店頭で見かけました。みんなに愛されるロングセラーな本なんですね。
手作り石鹸の作り方
作り方を簡単に紹介します。
石鹸はオイルと苛性ソーダと言う劇薬を混ぜることでができます。苛性ソーダは顆粒かペレット状になっているので、水に溶かしてからオイルに混ぜます。高温になるので注意が必要です。また、そのときに刺激臭がするので、吸い込まないようにしてください。
オイルを湯煎したり、苛性ソーダをさましたりして同じくらいの温度になったら、マヨネーズを作るときみたいにオイルに少しずつ苛性ソーダを入れて、最低でも20分は静かに撹拌します。
型に入れられる硬さ(粘度?)になったら、型に流し入れ保温して1日、風通しのいい場所で1月寝かせます。使いやすい大きさにカットして使います。
保存には、オイルが酸化したり、香りが飛んだりしないように、ワックペーパーに包んで保存します。
劇薬を使うので、ある程度の危険を伴います。作ってみたいと思われたら専門の書籍やサイトを参考になさってくださいね。
1度目の挑戦 ~ 一人暮らしの部屋で手作り石鹸
石鹸を手作りしてみることにした当時、私は狭いマンションで一人暮らしをしていました。最初はシンプルにオリーブオイルだけで作った石鹸ですが、本を読んだり当時少しづつ普及してきたインターネットで調べたりして、パームオイルやココナツオイルを入れた石鹸を作り、欲が出てきてアロマオイルで香りを付けた石鹸を作るようになりました。
アロマオイルで香りを付けた石鹸を作るようになると、アロマ石鹸は3度香りが楽しめます。
最初は作る時、アロマオイルをブレンドして石鹸素地に混ぜるまで。アロマオイルを焚くときはアロマポッドには1,2滴垂らして過熱をすると思います。でも、石鹸に混ぜる量はアロマオイルの瓶1瓶全部入れるくらい使用します。びっくりな量ですよね。でもそれだけの量を入れて作っても、ほんのりとした優しい香りしかしません。
2度目は石鹸をお風呂で使用できるようになるまで寝かせておく期間。狭い部屋なので、寝かせている石鹸からいい香りがしてきます。たまたま、漏水の確認をしに来た大家さんが手作り石鹸の香りに驚き、差し上げたということがありました。(当時は知らなかったのですが、薬事法に違反していた可能性があります。販売しなければいいのかな?)
3度目はお風呂の中。優しい香りと柔らかな泡ですごく癒されました。
本に書いてあった通り、手作り石鹸で髪を洗ってリン酢で仕上げるということもやってみました。穀物酢にハーブティーを浸してハーブリン酢を作るのですが、カモミール酢の香りが一番好きでした。
2度目の挑戦 ~ 環境に負けて泣く泣くやめることに
ずっと続くと思っていた一人暮らしの快適手作り石鹸生活ですが終わり、引っ越しをすることになりました。引っ越し先でも作ってみたのですが、引っ越し先は1フロア2件の小さなアパートの南西側の部屋です。
どの部屋も西日がギラギラな部屋でした。手作り石鹸はオイルと苛性ソーダを混ぜてある程度鹸化した後に、4~6週間、寝かせてから使えるようになります。オイルが石鹸の中に残っている状態なので、西日の入る部屋ではオイルが酸化してしまい、手作り石鹸を続けるには不向きな部屋でした。
う~ん。残念。
3度目の挑戦 ~ 憧れは憧れのままになる
更に数年後、今のマンションに引っ越しました。久しぶりに手作り石鹸を再開していい香りが家じゅうにするようになりました。
前よりももうちょっと工夫して、竹炭やクレイ入りの石鹸も作りました。
でもやっぱり数年後やめることになります。子供たちが産まれたからです。
子供た産まれたら、作ってみたい石鹸がありました。牛乳石鹸ってありますよね?牛乳を石鹸に混ぜて作るのですが、牛乳ではなく母乳を混ぜる母乳石鹸というものがお風呂の愉しみに紹介されていました。100%オリーブオイルで作った石鹸は、長期間保存することが出来るそうです。
オリーブオイル100%で作って、子供が大きくなった時に贈るということが書かれていました。素敵!私もやってみたい、そう思っていました。冷凍保存していた母乳をそのうち石鹸にしよう、そして、それを最後にしばらくは手作り石鹸お休みだなと思っていました。(石鹸を作るときに使う苛性ソーダは劇薬です。)でも、冷凍保存した母乳の賞味期限(?)は1か月。冷凍して1か月経った母乳を解凍したら、その匂いがダメでした。
憧れの母乳石鹸は憧れのままになりましたとさ(笑)
でも、今となってはやめておいてよかったかもと思います。私が20年もきれいな状態で保存できるようには思えません。
手作り石鹸とアロマオイル
「手作り石鹸とアロマテラピーは兄弟のような関係」と本に書かれていたような気がします。私も石鹸作りにハマり、そしてアロマにもハマりました。
アロマが好きな人は、大量のアロマオイルを消費するために石鹸を作り、ソーパー(石鹸作りをする人)は香り付けのために買ったアロマオイルで他のアロマ製品似もハマっていくそうです。
友人が元プロのアロマセラピストだったので、私が石鹸作りって面白いよ!と教え友人がこういうアロマオイルの組み合わせがオススメだよ、と教えてくれるというwin-winの関係が成り立っていました。あれ?向こうは元プロだから、私の得のほうが大きいかも(笑)
友達に教えてもらって、お掃除にアロマスプレーを手作りして使っていたこともあります。
そんな私のお気に入りのアロマオイルは、ラベンダー・ブルガリアと、ローズウッドです。
ラベンダーの香りって昔は苦手でした。でも「いい香り!」と思えるものもありました。あとで知ったのですが、ラベンダーのアロマオイルには種類があって、私が好きなのはラベンダーの中でもブルガリア産のものでした。甘い感じがなくスッキリとした香りです。もしラベンダーが苦手でも、別の場所のラベンダーなら気にいるかもしれませんよ。ラベンダーは値段もあまり高くないのがありがたいです。
アロマをかじり始めてからずっと大好きな香りがローズウッドです。でも、ローズウッドの木が年々減ってきているそうです。絶滅してしまわないように、ローズウッドの代替になるオイルを教えてもらいました。それがホーリーフ。実際に購入してみたのですが、とても似た香りでした。ローズウッドの方からちょっと重いかな。違いは気にならない程度のものでした。
買いたかったけど、たまりに高くて断念したアロマオイルもあります。それは、ジャスミンとカモミールです。
それぞれ1諭吉位しました。もっと安くならないかなぁ。友人の話では、花から作るアロマオイルは高くなるそうです。
記事を書きながら思ったのが、やっぱりまた石鹸を作りたい!って言うことでした。
再開するときのために、私のお気に入りのレシピは取ってあったはず。使うオイルは、オリーブオイル、ココナツオイル、パームオイル、カカオバター、シアバターという贅沢仕様。
まだ息子たちは4歳。苛性ソーダという劇薬を使うので、もっと大きくなって言うことをちゃんと聞けるようになったら再開しようと思います。石鹸の香りで癒やされたい、その日が早く来ないかなぁと思っています。
おしまい!